フットボールダイレクター安藤隆人氏 退任のお知らせ
このたび、名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクターの安藤隆人が2026年4/25(土)東海学生サッカーリーグ戦中部大学戦をもちまして退任いたしましたのでお知らせいたします。
プロフィール
◆氏名
安藤 隆人(アンドウ タカヒト)
◆生年月日
1978年2月9日(48歳)
◆出身地
岐阜県
◆職業
フリーサッカージャーナリスト(多数媒体で寄稿、2大会連続W杯取材など)
ノンフィクション作家(出版本17冊)
◆経歴
岐阜県立斐太高等学校(1993年〜1995年)
名城大学(1996年〜1999年)
◆就任期間
2022年10月〜 2026年4月
名城大学体育会蹴球部
フットボールダイレクター
◎リリースコメント
名城大学体育会蹴球部に関わるすべての皆様へ。
この度、2022年10月から務めさせていただいた名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクターを退任致しました。
これまでの3年半、本当に多くの人たちに支えていただきました。
私の中で一番大きな存在は蹴球部の学生たちでした。
思えば3年半前、ほぼ同好会と化していた蹴球部に来たときは、あまりの惨状に言葉を失うほどでした。
練習に来ずに試合だけ出場する、アップに人数が揃わない、ベンチの片付けやゴミ拾いをしない、次のチームが待っているのに居座り続けるなど、本当に考えられないことが多く起こりました。
最初は「これを変えていくことはできるのか」と愕然としましたが、この状況でもグラウンドにはやってくる学生たちを見て、「本当はもっと本気で、熱い気持ちを持ってサッカーがやりたいのではないか」と思うようになり、学生と真正面から向き合ってコミュニケーションを取り始めました。
その過程で、内に秘めた熱い想いを持った選手が多く、その一方でそれを表に出せない、正確に言うと出すことが出来ない環境であることに気づき、「彼らとなら一緒に蹴球部を生まれ変わらせることが出来るかもしれない」と強い希望を抱きました。その希望が覚悟に変わり、『人に応援されるチームになる』ということをチーム目標に掲げました。
私自身も学生たちに「やれ」と言うのではなく、「一緒にやろう」の精神を持って、練習や試合の準備、片付け、荷物運びやアップの準備、練習での声かけなどやれることを1つずつ自分から率先してやりました。
すると、徐々に「安藤さん、手伝います」という声が生まれ始め、1年も経つと「僕らがやるので、安藤さんはやらなくて大丈夫です」という言葉をもらえるようになりました。
蹴球部以外の活動も重要視をして、2023年からJリーグクラブと筑波大蹴球部さんへの学生インターンを実施しました。
3年間で合計J2、J3の4クラブと連携し、述べ14人の学生が参加。筑波大蹴球部さんには述べ9人の学生が参加し、彼らが東海学連幹部、蹴球部の学生幹部となり、チームの中枢を担ってくれていることは本当に大きな誇りです。
忘れられないのが2024年に立ち上げた『ユニフォームプロジェクト』でした。それまで名城大はIリーグやトレマでは上下違うメーカーのユニフォームを着てプレーしている状態でした。
それを変えるべく、学生複数名とこのプロジェクトを立ち上げ、メーカー決めからユニフォームデザインなどを一緒に議論して決めて行きました。
昭和鋼機株式会社様とヒュンメル様とでリレーションシップを図り、プレゼンや会議などを通して蹴球部としての想いを伝えた上で、名城大蹴球部史上初の胸スポンサー入りユニフォームが完成し、Iリーグやトレマ用のスポンサー入りユニフォームが誕生しました。
そしてそのユニフォームを着て、昨年の東海学生サッカーリーグ2部で3位となり、東海1部・10位の名古屋学院大さんとのプレーオフを2-0で勝利し、8年ぶり3度目となる1部昇格を手にすることが出来ました。
この試合は一生忘れることは出来ない最高の思い出となりました。
感動的な瞬間に立ち会えたことは、本当にここに来て良かったと思いましたし、何より私が一番嬉しかったのは、昨年のリーグ後期から自発的に生まれたメンバー外になってしまった選手たちの応援です。本当に心強かったし、試合中何度も心の中で一緒に歌いましたし、手拍子を合わせたことも何度もありました。
さらに昨年途中には、ユニフォームの背中に株式会社AIKIリオテック様が、今年から腰に株式会社堀井工務店様と、袖に植田リハビリクリニック様がスポンサーに入ってくださり、より責任と『人に応援されるチームになる』という目標に近づくことが出来ました。
こうした選手たちの行動の変化や人間的な成長を感じ取ることが出来たことが私にとっていちばんの幸せでした。どんどん同じ志を持った仲間が増えていく感覚が、心の底から喜びとモチベーションを与えてくれました。
改めて私自身が大切にしている『いつも謙虚で、情熱的であれ』、『内に秘めるな、己に勝て』という信念の重要性を学ぶことができました。
しかし、濃密な時間を過ごしていた一方で、今年3月に『退任』の2文字が頭に浮かぶようになり、この1ヶ月は本当に悩みました。いろいろな感情が芽生える中で、ここで一度身を引き、かつ新たなチャレンジをしようという思いで決意が固まりました。
4月25日の東海学生サッカーリーグ1部・第4節の中部大学戦。ほとんどの学生、スタッフにはこの決断を告げておらず、試合後にいきなり報告させてもらう形になってしまったことは本当に申し訳ございません。
最後はみんなの顔をしっかりと見て決断を伝えたかった。そのわがままを聞いてくれた見崎総監督には本当に感謝をしております。
結果は大敗してしまいましたが、どんなに点差をつけられても最後まで諦めずに直向きに戦ってくれた選手たち、ベンチで声を出し続けてくれた選手たち、そしてスタンドで応援をしてくれた選手たちの姿に心を打たれ、これも一生忘れることのない試合となりました。
本当に3年半、いろいろなことがありました。喜びも苦しみも、葛藤も、最高の感情も。そして何より学びに満ちた濃い時間でした。
一緒の時間を過ごしてくれた全ての学生、関係者の皆様に心から感謝の気持ちを込めて、退任のご挨拶に変えさせていただきます。
これからはこの経験を活かして、國學院大學体育連合会蹴球部スタッフとして関東大学サッカーリーグにチャレンジしていきます。
これからは名城大学卒業生として、蹴球部OBとして応援させていただきます。
またいつかみんなに会えることを楽しみにしています。どこかでふらっと第二グラウンドや試合会場に姿を現しますね。その時はよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。
安藤隆人

公開日:2026年4月26日